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登校しぶりは不登校のサイン?小学生の子どもに親が最初に取るべき対応ガイド

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目次

「急に学校へ行きたくない」と言われた朝に、親はどうすれば?

いつものように朝を迎えて、学校の準備をしようとしたときに、お子さんが「今日は学校に行きたくない」とつぶやいたとしたら、どうでしょうか。突然の欠席や登校しぶりに、保護者の方は戸惑ってしまうものです。

「甘えているのでは」「無理にでも行かせるべき」そんな思いが頭をよぎることもあるでしょう。しかし、この瞬間の対応が、お子さんのその後を大きく左右することになります。この記事では、小学生の登校しぶりが見られたとき、保護者の方が最初に取るべき対応について、具体的にお伝えします。

不登校の定義と登校しぶりの位置づけ

文部科学省では、「年間30日以上の欠席」を不登校の目安として定義しています。つまり、数日間の欠席や登校しぶりは、まだ不登校の前段階にあたります。この時期に適切な対応ができれば、完全な不登校状態に移行することを防げる可能性が高くなります。

登校しぶりの段階では、お子さん自身も「本当は学校に行きたい」という気持ちと「行きたくない」という気持ちの間で揺れ動いていることが多いものです。学校に対する不安や恐怖心がありながら、同時に「行かなければいけない」という責任感も持っています。この複雑な心境を理解した上で、保護者の方が焦らず、正しく対応できるかどうかが最も重要なポイントになります。

学校現場でも、登校しぶりの段階での早期対応が、その後の学校生活を左右することをよく理解しています。だからこそ、家庭と学校が連携して、お子さんを支えていくことが大切です。

めい先生

「登校しぶりの段階で、お子さんの声に耳を傾けてあげることができれば、状況が改善する場合もあります。焦らず、お子さんのペースに合わせてあげてください。」

親が最初にすべき3つの対応ステップ

ステップ①「休んでも大丈夫」とまず伝える

朝になって「行きたくない」と言い出したお子さんに、最初にすべきことは安心させる言葉をかけることです。「今日は休んでもいいよ」この一言が、お子さんにとってどれほど救いとなるかは計り知れません。

「頑張らないといけない」「でも行きたくない」と内心で葛藤しているお子さんにとって、保護者の方からの承認は大きな安心材料になります。まずは、お子さんが自分の気持ちを正直に話してくれたことに対して、感謝の気持ちを伝えることが大切です。

この段階では、休むことを責めたり、無理に学校の準備をさせたりする必要はありません。「休むと勉強が遅れるよ」「みんなに迷惑がかかるよ」といった不安を煽るような言葉は控えて、まずはお子さんの心の安全を確保することを最優先に考えてください。

お子さんが安心できる環境を作ることで、その後の会話もスムーズに進みやすくなります。保護者の方が慌てたり、動揺したりする気持ちは理解できますが、まずは落ち着いて、お子さんに寄り添う姿勢を示すことが重要です。

ステップ② 子どもの話を静かに”聴く”

お子さんが話し始めたら、問い詰めるのではなく、受け止める姿勢で接することが重要です。「どんな気持ちかな?」「うまく言えなくても大丈夫だよ」といった優しい言葉で、お子さんが自分の気持ちを表現しやすい雰囲気を作ってあげてください。

「なぜ学校に行きたくないの?」と理由を追及するよりも、お子さんの感情に寄り添うことが大切です。理由がはっきりしない場合も多く、お子さん自身も自分の気持ちをうまく説明できないことがあります。そんなときは、無理に言葉にさせようとせず、ただそばにいて話を聞く姿勢を示してください。

傾聴する際のコツとして、否定せずにうなずきながら聞くこと、お子さんの表情や仕草の変化も観察すること、答えが出なくても焦らないことが挙げられます。時には、沈黙の時間があっても構いません。お子さんが自分のペースで話せるように、時間をかけて待ってあげることが大切です。

また、お子さんが話してくれた内容について、すぐに解決策を提示する必要はありません。まずは「そんな気持ちだったんだね」「教えてくれてありがとう」といった共感の言葉をかけることで、お子さんは理解されていると感じることができます。

めい先生

「お子さんの話を聞くときは、解決しようと焦らずに、まずは『そうだったんだね』と受け止めてあげることが大切です。理解されているという安心感が、お子さんの心を軽くする場合が多いです。」

ステップ③ 学校に欠席連絡と相談をする

その日の欠席連絡は当然として、担任の先生や養護教諭、スクールカウンセラーなどへの相談も早めに行うことが望ましいです。「本人が行きたくないと言っているので、様子を見たいと思います」「家庭ではこのような様子で過ごしています」といった情報を学校側と共有することが大切です。

学校への相談を躊躇される保護者の方もいらっしゃいますが、早期の情報共有は、学校側の支援体制づくりに非常に役立ちます。担任の先生も、お子さんの学校での様子や、クラスの中で何か気になることがなかったかを振り返ることができます。

連絡をする際は、お子さんを責めるような内容にならないよう注意してください。「甘えているのかもしれませんが」といった前置きは必要ありません。事実をそのまま伝え、学校側と連携してお子さんを支えていきたいという姿勢を示すことが重要です。

また、学校からの提案や支援については、お子さんと一緒に検討することが大切です。保健室登校や別室での対応など、様々な選択肢がある場合もありますので、お子さんの気持ちを確認しながら進めていくことが望ましいです。

めい先生

「学校への相談は『報告』ではなく『連携のお願い』として考えてください。先生方も一緒にお子さんを支えてくれる大切なパートナーです。」

登校しぶりへのNG対応(やってはいけないこと)

親の焦りが、子どもを追い詰める結果になることも

登校しぶりに直面したとき、保護者の方の焦りや不安から生まれる言動が、お子さんをさらに追い詰めてしまうことがあります。以下のような対応は、お子さんの心をさらに閉ざす原因となりますので、注意が必要です。

「甘えてるだけでしょ」と叱ったり、「そんなことじゃ社会で通用しない」と将来への不安を煽ったりすることは避けてください。また、きょうだいとの比較「お兄ちゃんは頑張ってたのに」といった言葉も、お子さんを傷つけることになります。

さらに深刻なのは、無理やり車に乗せて学校へ連れて行ったり、家でゲームやテレビを禁止して罰を与えたりすることです。これらの行動は「否定」「脅し」「強制」に分類され、いずれもお子さんの保護者への不信感を生み、親子関係にも悪影響を与えかねません。

保護者の方としては、お子さんのためを思っての行動かもしれませんが、このような対応はお子さんの自尊感情を傷つけ、問題の根本的な解決にはつながりません。むしろ、お子さんが自分の気持ちを表現することをさらに恐れるようになってしまう可能性があります。

「厳しくすれば立ち直る」という考え方は、登校しぶりの段階では逆効果になる場合が多いです。まずはお子さんの心の安全を確保し、信頼関係を維持することを最優先に考えてください。

めい先生

お子さんが泣いているのに無理矢理車に乗せて登校するお母さんがいらっしゃいました。ご自身が不登校を経験したわけではないので、子どもの『甘え』だと思っていたようです。強制的に登校させることはできますが一時的な対応でしかありません。このような場合、学校でも暗い顔で授業にも集中できず、結局お昼前に気持ちが限界になることが多いです。

NG対応の結果:深刻な状況につながることも

実際の事例として、「どうしても行きたくない」と言うお子さんを叱って無理やり学校に連れていった結果、学校で一日中泣き続けてしまったり、帰宅後に部屋にこもって食事も取らなくなってしまったりするケースがあります。

もっと深刻な場合には、家出や事件・事故につながる可能性も否定できません。「とにかく学校に行かせればいい」という考え方は、最も危険なアプローチといえます。お子さんの心の状態を無視した強制的な対応は、問題の解決どころか、より深刻な状況を招くリスクがあります。

また、無理やり登校させることで、一時的には学校に通うようになったとしても、根本的な問題が解決されていないため、再び登校しぶりが起こったり、今度はより深刻な不登校状態になったりすることもあります。

学校現場でも、無理やり連れてこられたお子さんが、教室に入れずに保健室で過ごしたり、授業中に突然泣き出したりする様子を見ることがあります。このような状況は、お子さんにとっても、クラスメイトにとっても、決して良い影響を与えません。

大切なのは、短期的な「学校に行く」という結果よりも、お子さんが安心して学校生活を送ることができるよう、長期的な視点で支援していくことです。

めい先生

「無理やり学校に連れて行った結果、より深刻な状況になってしまった事例を多く見てきました。お子さんの心に寄り添うことが、結果的に一番の近道になります。」

初期対応後に考えるべき次のステップとは

登校しぶりが続いたときに備える親の準備

1〜2日休ませた後も、お子さんが登校を嫌がるようであれば、中長期的な視点で考え始める必要があります。まず大切なのは、生活リズムを崩さない工夫です。朝の起床時間と夜の就寝時間はできるだけ維持し、制服を着る必要はありませんが、パジャマのまま一日を過ごすことは避けたいものです。

学校がない日でも、「日中は活動時間」として家庭でのルールを決めることをお勧めします。例えば、午前中は静かな活動(読書や工作など)をして、午後は家事のお手伝いをするといった具合に、メリハリのある過ごし方を心がけてください。

勉強や宿題については、「今はお休み期間」として、お子さんにプレッシャーをかけすぎないことが重要です。学校に状況を伝えて、宿題の提出について無理をさせない方向で相談することも大切です。勉強の遅れを心配される保護者の方も多いですが、まずはお子さんの心の安定を図ることが先決です。

また、学校以外の相談先についても、あらかじめ把握しておくと安心です。教育支援センター、スクールカウンセラー、発達支援センター、民間の不登校支援団体など、様々な支援機関があります。必要に応じて、これらの機関に相談することも検討してください。

何より大切なのは、保護者の方自身が一人で抱え込まないことです。信頼できる人に相談したり、同じような経験をしている保護者の方とつながりを持ったりすることで、気持ちが楽になることもあります。

めい先生

「休みが1週間以上続いた場合、その後気をつけなければならないのが生活習慣です。『学校を休んで何をやってもいいんだ』と勘違いしてしまうと、起立性調節障害ではないのに昼過ぎまで寝てしまう、夜遅くまで起きてゲームをしているということも少なくありません。サポートのための明確なルールと、お子さんに寄り添う気持ちのバランスが重要になります」

保護者の体験談:こんな声が多く寄せられています

実際に登校しぶりを経験された保護者の方からは、初期対応の大切さを実感する声が多く寄せられています。

「最初に『いいよ、休んで』って言えたことで、娘がホッとした表情を見せてくれました。それから少しずつ、学校での出来事を話してくれるようになりました」

「最初は心配で焦ってしまいましたが、『話してくれてありがとう』と伝えるだけで、息子の顔が柔らかくなったのを覚えています。その後、息子なりのペースで学校生活に戻ることができました」

「学校にすぐ相談したところ、担任の先生から別室登校の提案をもらえました。本人も『それなら行けるかも』と言ってくれて、気持ちが楽になったようです」

これらの体験談からも分かるように、初期の対応でお子さんに安心感を与えることができれば、その後の状況改善につながりやすくなります。保護者の方の不安な気持ちは十分理解できますが、まずはお子さんの心に寄り添うことから始めることが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. 登校しぶりは何日くらい様子を見るべきでしょうか?

一般的には1〜3日程度は様子を見ても構いません。ただし、お子さんの不安が非常に強い場合や、体調不良が続く場合は、医療機関や学校への相談を早めに検討してください。また、お子さんが「絶対に学校に行きたくない」と強く訴える場合は、無理をさせずに専門機関への相談をお勧めします。

Q. やはり学校には無理やりでも行かせるべきでしょうか?

基本的には、無理やり学校に行かせることはお勧めできません。「無理やり」という方法は、お子さんを追い詰める原因となり、逆効果になることが多いためです。まずは、お子さんの気持ちを尊重し、なぜ学校に行きたくないのかを理解することから始めた方が上手くいく場合が多いです。

Q. 担任の先生に何と伝えればよいでしょうか?

「子どもが学校に行きたくないと言っています」「家庭ではこのような様子で過ごしています」といった具体的な情報を伝えてください。お子さんを責めるような表現は避け、事実をそのまま伝えることが大切です。担任の先生と連携することが、今後の対応を考える上で重要な鍵となります。

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この記事を書いた人

めい先生|教育(小学校)記事担当
study365ライター:子どもの学び担当
小中学校の勤務歴をもつ元教員。ベテランですが年齢非公表。担任、教科指導、特別活動、総合的な学習の時間、生徒会、進路指導の校務経験が多いです。1児の母です。

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