「うちの子ども、なかなか本を読んでくれなくて…」そんなお悩みをお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか。読書は学力の土台となる大切な習慣ですが、無理に読ませようとすると逆効果になることも。
この記事では、元教員の経験をもとに、お子さんが自然に本を手に取りたくなる工夫をご紹介します。声かけの仕方から環境づくり、図書館の活用法まで、今日からできる実践的なアイデアをお伝えします。
めい先生朝の時間に読書を推奨している学校も多いのではないでしょうか。どの本を読もうか楽しみにしているお子さんも多いですよ!お気に入りの本はじっくり読みたいですね!(私はハリーポッターシリーズが好きです!)
なぜ読書習慣が大切なのか?|読書が育てる3つの力


読書がお子さんにもたらす効果は、単に知識を増やすだけではありません。読書を通して育まれる3つの力について詳しく見ていきます。
【1. 言葉の力(語彙力・表現力)】
読書は自然に語彙力を育てる最高のツールです。本を読む中で新しい言葉や表現に出会い、その意味を文脈から理解することで、お子さんの語彙は飛躍的に増えていきます。
特に小学生の時期は、言葉を吸収する力が非常に高い時期です。日常会話では使わないような美しい表現や、感情を表す豊かな言葉に触れることで、お子さんの表現力も格段に向上します。
読書で身につけた言葉は、作文や発表の場面で自然に使えるようになります。「なんとなく楽しかった」という感想が、「心がぽかぽかと温かくなるような気持ちになった」といった具体的で豊かな表現に変わっていくのです。



「読書好きな子どもの作文は表現が豊かで、読んでいてワクワクしました。言葉の引き出しが多いと、自分の気持ちを上手に伝えられるようになるんですね。読解力や作文など、文章にかかわる力は確実に伸びると思います。」
【2. 心の力(想像力・共感力)】
物語を読むということは、他人の人生を疑似体験することです。登場人物の喜びや悲しみ、葛藤に触れることで、お子さんは他者の感情を想像し、共感する力を育みます。
この「共感力」は、友達関係や家族との関わりにおいて非常に大切な力です。相手の気持ちを想像できるお子さんは、思いやりのある行動を取れるようになります。
また、様々な価値観や生き方に触れることで、お子さんの世界観も広がります。自分とは違う考え方や文化があることを知り、多様性を受け入れる心も育まれるのです。
読書を通して培われる想像力は、創造性の源にもなります。「もし自分だったらどうするだろう」「この続きはどうなるのかな」と考える習慣が、柔軟な思考力を育てます。
【3. 学ぶ力(集中力・学習習慣)】
静かな環境で本を読む時間は、お子さんの集中力を育てる絶好の機会です。最初は短時間でも、継続することで集中できる時間が徐々に長くなっていきます。
読書によって育まれた集中力は、学習全般に良い影響をもたらします。授業に集中して取り組めるようになったり、宿題に落ち着いて向き合えるようになったりする効果が期待できます。
また、読書を通して「分からない言葉は調べる」「読んだ内容を理解しようとする」といった自主的な学びの姿勢も身につきます。これは生涯にわたって役立つ学習習慣の基礎となります。
読書習慣が身についているお子さんは、新しい知識を吸収することに慣れているため、様々な分野の学習にも積極的に取り組む傾向があります。
年齢別おすすめ図書を紹介
お子さんの発達段階に合わせた本選びは、読書習慣づくりの重要なポイントです。年齢別におすすめの図書をご紹介します。初めて楽天の総合電子書籍ストア【楽天Kobo】を使うとポイント70倍です。
低学年(1〜2年生)向けおすすめ図書
『おしりたんてい』シリーズ(トロル) 謎解きとユーモアでお子さんに大人気のシリーズです。絵本から児童書への移行にも最適なボリューム感で、「読めた!」という達成感を味わえます。
『ノラネコぐんだん パンこうじょう』(工藤ノリコ) 繰り返しとテンポの良さが魅力的で、読むたびに笑顔になれる定番シリーズです。猫たちのいたずらと愛らしさに、お子さんも夢中になることでしょう。
『エルマーのぼうけん』(ルース・S・ガネット) 冒険がテーマの名作ファンタジーで、読書習慣の入り口として多くのお子さんに親しまれています。想像力を刺激するストーリーが魅力です。
『ぐりとぐら』シリーズ(なかがわ りえこ) 安心感のある展開と親しみやすい絵で、親子の読み聞かせにもおすすめです。優しい世界観がお子さんの心を温めてくれます。
『ふたりはともだち』(アーノルド・ローベル) 短くて優しいお話がたくさん収録されており、友情の大切さを自然に学べます。がまくんとかえるくんの友情に、心がほっこりします。
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- かいけつゾロリシリーズ(原ゆたか/ポプラ社)
- くまの子ウーフ(神沢利子/ポプラ社)
- しろくまちゃんのほっとけーき(わかやまけん/こぐま社)
- はらぺこあおむし(エリック・カール/偕成社)
- いないいないばあ(松谷みよ子/童心社)
- きんぎょがにげた(五味太郎/福音館書店)
中学年(3〜4年生)向けおすすめ図書
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(廣嶋玲子) 不思議な駄菓子が運命を変える短編集で、1話完結なので読書が苦手なお子さんにも読みやすい構成です。想像力をかき立てる魅力的なストーリーが満載です。
『ざんねんないきもの事典』(今泉忠明) 動物たちの意外な一面に驚きと笑いがあり、知識欲と好奇心を刺激します。「へぇ〜」「そうなんだ!」という発見の連続で、学習へのきっかけにもなります。
『ルドルフとイッパイアッテナ』(斉藤洋) 迷子になった猫が成長していく感動的な物語で、読み応えのある冒険ストーリーです。友情と成長をテーマにした心温まる作品です。
『大ピンチずかん』(鈴木のりたけ) 日常の「あるある」な困った瞬間を面白く紹介した図鑑で、共感と笑いで人気急上昇中の作品です。お子さんも「わかる〜!」と共感できる内容です。
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- 四つ子ぐらし(ひのひまり/KADOKAWA)
- グレッグのダメ日記(ジェフ・キニー/ポプラ社)
- ハリー・ポッターシリーズ(J.K.ローリング/静山社)
- ぼくらの七日間戦争(宗田理/ポプラ社)
- かがみの孤城(辻村深月/ポプラ社)
高学年(5〜6年生)向けおすすめ図書
『西の魔女が死んだ』(梨木香歩) 祖母との静かな時間から心の成長を描いた作品で、読後感がやさしく心に残ります。思春期を迎えるお子さんの心に寄り添う物語です。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ) イギリスで暮らす親子のリアルな体験を描いたエッセイで、多様性と社会の見方が深まります。現代社会について考えるきっかけを与えてくれます。
『モモ』(ミヒャエル・エンデ) 時間に追われる現代人へのメッセージが込められた名作で、思考力を育てる一冊です。人生で大切なことについて深く考えさせられる物語です。
『5分後に意外な結末』シリーズ(桃戸ハル 他) 短いのに衝撃的な結末が待っている短編集で、「読まずにはいられない」展開で読書が習慣になります。予想のつかない結末にドキドキします。
『怪盗クイーン』シリーズ(はやみねかおる) スピード感ある展開で大人気のシリーズで、推理とアクションにハマるお子さんが多数います。知的好奇心を刺激する痛快な冒険活劇です
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- こども六法(山崎聡一郎/弘文堂)
- 魔女の宅急便シリーズ(角野栄子/福音館書店)
- ぼくは明日、昨日のきみとデートする(七月隆文/集英社)
- ちはやふる(末次由紀/講談社)※漫画
子どもが本を好きになるための声かけと読み聞かせの工夫


【本を読むことを“義務”にしない】
「ちゃんと読んだ?」「感想文書いて」はNGワード。読書は本来楽しいものです。まずは読書を「やらされるもの」から「やりたくなるもの」へ変える意識が大切です。
プレッシャーをかけずに、気軽に本とふれあう雰囲気を作りましょう。
【子どもの興味に寄り添った声かけ】
子どもが興味を持ちそうなジャンルを探りましょう。「宇宙が好き」「動物が好き」「怖い話が好き」など、興味の入口はさまざまです。
「この本、恐竜が出てくるよ」「ママもこの作家好きだったよ」など、共感や驚きを交えた声かけが効果的です。
【読み聞かせは「小さい子だけ」のものじゃない】
小学生でも読み聞かせは効果抜群です。特に、物語が章立てされている本を少しずつ読み聞かせすると、「続きが気になる!」という感情を刺激できます。
夜寝る前の10分間など、親子のふれあい時間としてもおすすめです。
読書習慣を育てる“読書環境”のつくり方
【毎日の暮らしの中に「読書の時間」を】
生活リズムの中に読書の時間を組み込むと、自然に習慣化します。たとえば:
- 朝食後の10分
- 学校から帰った後のおやつタイム
- 寝る前の読書タイム
「この時間は本を読む時間」と決めてあげるだけで、無理なく続けられます。
【家庭の読書空間づくり】
子どもが本に手を伸ばしやすい場所に、本棚を設置しましょう。リビングの一角に「読書コーナー」をつくるのも効果的です。
また、読書クッションやブックライトなど、読書が楽しくなる工夫をしてあげると、自然と本に向かう時間が増えていきます。
図書館を活用しよう|“本との出会い”を増やす工夫
【親子で楽しむ図書館】
図書館は無料で豊富な本に出会える貴重な場所。まずは親が「一緒に行こう」と誘うことから始めましょう。
「今日はどんな本に出会えるかな?」というワクワクを共有することで、図書館が楽しい場所になります。
【イベント参加のすすめ】
図書館では読み聞かせ会や工作イベント、スタンプラリーなど、子ども向けの行事を定期的に開催しています。
こうしたイベントをきっかけに、図書館=楽しい場所、本=おもしろい!という感覚が定着します。
【貸出カードの心理効果】
子ども用の図書カードを作ることで、「自分で選び、自分で借りる」という責任感や自主性が育まれます。
「このカードで本を借りるの、楽しみ!」という気持ちが、読書へのモチベーションに直結します。
📖 文部科学省が示す読書の重要性
文部科学省の報告書『国語力を身に付けるための読書活動の在り方』では、読書の意義について次のように述べられています:
「読書習慣を身に付けることは,国語力を向上させるばかりでなく,一生の財産として生きる力ともなり,楽しみの基ともなるものである。」
また、同報告書では、読書が国語力を構成する「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」「国語の知識等」のすべてに関わり、これらの力を育てる上で中核となるものであるとしています。
さらに、文化庁の「国語に関する世論調査」によれば、読書の重要性や意義については、国民の間でも十分認識されていると考えられると報告されています。
🔗 出典リンク
まとめ|「楽しい」から始まる読書習慣
読書は「学ぶため」だけのものではなく、「楽しむもの」でもあります。だからこそ、無理に読ませるのではなく、お子さんが自分から「読みたい!」と思えるような環境と声かけが何より大切です。
今回ご紹介した方法は、どれも特別な準備は必要ありません。毎日の生活の中で少し意識を変えるだけで、お子さんの読書への関心は大きく変わってきます。
読書習慣は一朝一夕には身につきませんが、小さな工夫の積み重ねが、やがて大きな変化をもたらします。お子さんのペースに合わせて、焦らずに見守ってあげることが大切です。
親子で本を楽しむ時間は、お子さんにとっても保護者の方にとっても、かけがえのない宝物になることでしょう。今日から始められることから、ぜひ取り組んでみてくださいね。



「読書習慣は、お子さんへの一生の贈り物です。『本って楽しい』という気持ちを大切に育てて、素敵な読書ライフの第一歩を踏み出してくださいね。」







